突然ですが、皆さんは、タオルの名産地で作られる「国産ブランドタオル」、いくつご存知でしょうか?実は、とっても有名なあのタオル以外にも、古くから上質なタオルを作っている地域はあるのです。というわけで今回は、日本国内のタオルの名産地をご紹介いたします。
■これぞ日本のタオルブランド!吸水性抜群の今治タオル
・愛媛県の今治タオル
メイドインジャパンのタオルで有名なのが、やはり今治タオルでしょう。元々、今治地方は120年以上もタオルを製造してきたタオル産業の町。その歴史は、明治27年まで遡ります。この地域を流れる蒼社川の伏流水はタオルづくりに適した軟水で、繊細で鮮やかな色の表現や、タオルの素材である綿本来の柔らかさを引き出すことが出来るため、質の良いタオルが作られていました。
今治タオルという名称は、今治地方で生産されたそれらのタオルの中でも、独自の品質基準を満たしたものだけに与えられる、タオルブランドの代表格です。独自の品質基準には「5秒ルール」と言われる、吸水性に関する基準や、洗濯をした時の脱毛率、染色の丈夫さを測る堅牢度の基準、耐久性や有機物質に関する基準などが細かく定められています。
抜群の吸水性と柔らかな肌触りは、一度使うと病みつきになるような心地よさ。大切な人に贈るギフトとしても大人気です。クオリティにばらつきがないため、安心して使うことが出来るのも魅力です。
■今治タオルだけじゃない!日本が誇るタオルの名産地
今治以外にも、質の良いタオルを生産している地域は全国各地にあります。そのなかでも特に有名なものをご紹介します。
・大阪府の泉州タオル
大阪府の泉州地域で生産されているタオルが泉州タオル。その歴史は、今治タオルよりも少し早く、明治27年頃から始まったと言われています。タオルを織り上げてから漂白と染色を施す後晒し製法で作られるため、縮むことが少ないのが特徴です。また、最後に洗い上げるので製造過程についた汚れがなく清潔で、使い始めから吸水性が高いのも魅力です。
・三重県のおぼろタオル
三重県の津市にて、森田正三郎氏が明治41年に「朧染タオル製造法」という専売特許で創業したのが始まりです。少し変わったネーミングですが、おぼろタオルの「おぼろ」とは、無地のタオルしかなかった明治時代に、ヨコ糸だけを染める技術を開発し、パイルの下におぼろげな模様を描いたのが由来となっています。水に濡らすと、おぼろげだった柄が鮮明に浮かび上がるのが特徴です。細い糸を使用するため、耐久性はやや劣りますが、繊細で独特な風合いと、日本の入浴文化とともに進化してきた、浴用タオルとしての使い勝手の良さから、根強いファンも多い人気のタオルです。
使っているタオルを少し上質なものに変えるだけで、ふとした瞬間の「心地よさ」が増え、自然に笑顔も増えるものです。丁寧な仕事と品質の良さに定評がある名産地のタオルなら、なおさら安心して顔を埋められますね♪皆さんも、メイドインジャパンのタオルたちを通して日本のすばらしさを再認識してみませんか?