あなたはいくつ知っている?タオルに関する用語集その2(は~わ)

 

タオルに関する言葉で、店頭やショッピングサイトでたびたび見たり聞いたりするけれど、実はちゃんと意味を知らないな、というものはありませんか?前回の「あなたはいくつ知っている?タオルに関する用語集その1(あ~な)」に引き続き、タオルを語る時に登場する用語(は~わ)をいくつかピックアップしてご紹介いたします。

 

パイル

パイルは、一般的なタオルの表面に並んでいるループ状の部分のことです。その生地をパイル生地、その織り方をパイル織りと言います。パイル生地は、タテ糸とヨコ糸の他に、パイル用のタテ糸が織り込まれて作られています。このパイルによって、タオル独特のフワフワの感触が生まれ、優れた吸水性・保温性・保湿性を発揮します。

 

 

番手

番手とは、綿や麻、ウールなどの糸の太さを表す単位のことです。数字が大きいほど細い糸になります。厳密には、糸の太さそのものではなく、計算式で算出された糸の太さの目安のことです。

綿の場合は、1ポンド(453.59g)の糸の長さを測り、840ヤード(768m)の何倍あるかで番手数を決めます。ちなみに840ヤードが1番手になります。

 

ヘム

ヘムとは、タオルの両端(タオルを横長に置いた時の左右の端)がほつれないように縫製してある部分のことです。何重かに折り重ねて縫われていて、パイル地の部分よりも分厚く、硬くなっているものが一般的です。この部分の縫製の強度が弱いと、洗濯時にほつれてしまうことがあるので、タオルの寿命を決める重要な部分と言っても良いでしょう。

 

マイクロファイバー(極細繊維)

マイクロファイバー(極細繊維)は、ポリエステルやナイロンからできた化学繊維のことです。髪の毛の100分の1以下という、非常に細い繊維であるため、このような名前がついています。高い吸水性と速乾性が特徴で、タオルの素材として活用されています。その繊維の構造上、細かい汚れやホコリを吸着しやすいため、掃除用のクロスとしても人気があります。

 

綿花

綿花とは、ワタの種子を包んでいる白色の繊維のことです。実際には花ではなく、花のように見えるためにこのような呼び方になったと思われます。実際の花は、ハイビスカスやオクラの花に似た形をしていますが、その花がしぼんだ後に実が膨らみ、それの実がはじけて綿が出てきます。収穫は、コットン・ピッカーという機械か、手摘みで行います。産地によって綿の長さや吸湿性などに特徴があります。インド綿、エジプト綿など、一度は聞いたことがあるかもしれませんが、産地の名前がそのまま綿の名前になることが一般的です。アメリカ産のスーピマ綿は高級品とされています。

 

 

無撚糸

撚(よ)られた糸のことを撚糸(ねんし)と言いますが、反対に撚られていない糸のことを無撚糸(むねんし)と言います。糸は、撚りの強さによって強度や吸水性、毛羽落ちなどが変化します。無撚糸でで作られたタオルは、吸水性が高く、肌触りが非常に良いことが特徴です。ふんわりと柔らかいパイル地になるため、デリケートなお肌の方や赤ちゃんでも安心して使えます。ただ、撚りをかけていない分、強度は弱く毛羽落ちが多くなります。どちらを重要視するかはお好みですが、用途に応じてバランスをみて選ぶと良いでしょう。

 

「め」又は「もんめ」と読み、日本での古い重さの単位のことです。1,000匁が1貫(かん)で、3,750gです。タオルの重さとして使う場合にはダース単位で数えるため、「1,000匁」と書いてあれば12枚(1ダース)で3,750gになり、1枚の重さが312.5gとなります。

 

浴用タオル

浴用タオルは、入浴する時に顔や体を洗うためのタオルのことです。欧米では、フェイスクロス、ウォッシュタオルにあたるものですが、その大きさは異なっていて、日本のものは細長いのが特徴です。これは、日本には元々手ぬぐいの文化があったことから、それを基準に作られたからだと言われています。背中を洗う時に、両手で端をもってゴシゴシとこすれる長さがあり、石鹸をつけた時に泡立ちが良く、すすぎやすい適度な厚さであることが求められます。

 

リネン

リネンとは麻のことで、和名は亜麻(あま)と言い、ヨーロッパで昔から生活に密着して使われていた天然繊維です。「ホームリネン」「テーブルリネン」などの言葉は、このリネンを由来としています。日本では「麻」とまとめられることが多いですが、大麻(ヘンプ)、黄麻(ジュート)、苧麻(ちょま・ラミ―)、などの呼び名があります。さらりとした涼感があり、水にぬれると強度が増すという性質があるため、洗濯に強いのが特徴です。

 

 

ワッフル織り

ワッフル織りとは、名前のとおり見た目が食べ物のワッフルに似ていることから名づけられたタオル生地のことです。表面の肌に当たる接触面積が少ないため、肌触りがサラっとしていて吸水性が良いのが特徴です。保温性が高く、糸抜けがしにくいのも魅力です。