タオルのお悩み解消します!~ギフト編~

どの家庭にも必ずあって毎日使うタオルは、贈り物にぴったり。結婚式の引き出物や出産祝い、各種の内祝いはもちろん、香典返しや引っ越しのご挨拶などでも贈ったり、贈られたりすることがよくあります。お店で購入したものは、頼めばラッピングや熨斗(のし)をつけてくれる場合もありますが、自分で包まないといけない場合は、「どうしよう・・・」と困ってしまうことも。包み方や熨斗の掛け方を知っておくと、いざという時に慌てずに済みますよね。

というわけで今回は、慶弔時のタオルギフトにまつわる、ちょっとしたお悩みを解消したいと思います。

 

■どう包む?慶事と弔事の包み方

ギフト用の箱入りタオルセットは贈答品としてはとてもポピュラーなもの。タオルに限らず、贈答品は、慶事(お祝い事全般やその他の贈り物)と弔事(お悔やみ)で、包み方が違うのをご存知でしょうか?以下に、慶事と弔事の包み方をご紹介いたします。

慶事の時の包み方

裏を向けて右が上!

1.箱を裏返した状態で包装紙の中央に置きます。箱の右側の紙を箱の中心に合わせてみて、左右の幅が均等になるように位置を調整します。

2.右側の紙を一度戻し、箱を上下左右均等な位置に置き直して「左、右」の順に紙を合わせてシールなどで留めます。

3.箱の側面に来た紙を、箱に沿って折り込みます。この時、キャラメルの包み紙のような形に折り込むため、この包み方を「キャラメル包み」と言います。斜めになったラインにも、折り目をつけます。

4.箱の裏で紙が合わさっている側の紙を先に折り込み、もう一方を折り込んでシールなどで留めます。反対側も同じように折り込みます。これで、箱の側面は、箱の表面の紙が上に来ているはずです。

 

弔事の時の包み方

裏を向けて左が上!

上記の慶事の包み方で、箱の中央で紙を重ねる順番を反対にします。左側の紙を一度中心に合わせてから、「右、左」の順に紙を合わせます。

 

たかが包み方、と甘く見てはいけません。一般的に、弔事の際に慶事の包み方をしてしまってもある程度は許容されますが、慶事の際に弔事の包み方をしてしまうと、相手に不快感を与えてしまいます。ややこしく感じるときは、「右が上!」の慶事の包み方を覚えておきましょう。

 

■知っておいて損はない!熨斗と水引のマナー 

熨斗と水引の由来と使い方

熨斗とは、祝儀袋などの右上にある飾りのこと。元々は鮑を熨(の)して乾燥させたものを縁起物として贈答品に添えていたのが始まりで、現在ではそれが形式化され、贈答品につける目印のような役割を果たしています。水引は、贈答品の包み紙を結ぶ紙の紐のことで、用途に応じて本数や色、結び方が決まっています。基本的には、本数は奇数でまとめられたものを1本として使用しますが、結納や結婚の場合は、10本(夫:5本+妻:5本で二人一組の意)のものを使用します。

 

贈答品には、熨斗と水引が入った「熨斗紙」をかけることが一般的ですが、慶事と弔事では使用する種類が違います。慶事は紅白の水引と、右上に熨斗がついた熨斗紙を使用します。弔事では白黒の水引を使用し、熨斗は付けません。(熨斗はついていませんが、便宜上「熨斗紙」という呼び方をされています。)

また、水引の結び方は贈答品が慶事か弔事かによって変わります。

・花結び・・・結婚祝いを除くお礼・出産・栄転などの慶事

・結び切り・・・結婚記念日などを除く結婚に関するお祝い。弔事(白黒)・病気見舞いなど

・あわじ結び・・・一般的な慶事・弔事(白黒)、病気見舞いなど

 

熨斗紙の掛け方

熨斗紙を掛ける時に注意したいのが熨斗紙を掛ける場所です。

・内熨斗・・・贈答品に熨斗紙を掛けてから包装する。熨斗が見えないため、控え目な印象。内祝いや、宅配便で送る場合など。

・外熨斗・・・包装してから熨斗を掛ける。送り先の慶事で贈り物を強調したい時や、持参して手渡しする場合。結婚祝い、出産祝いなど。

 

いかがでしたでしょうか?

包み方、熨斗の色や結び方などには、それぞれ理由があります。最初は「ややこしい」と感じるかもしれませんが、それらの理由とあわせて覚えてしまえば意外と頭に入るものです。もちろん、タオルギフトだけでなく、他の贈答品にも使える知識なので参考にしてくださいね。